2022/03/03 23:47
ありそうでなかったヤドクガエル専用の産卵用ポッド、Tad-Poolの販売を開始いたしました。
Tad-poolは2014年、フランス在住のヤドクガエル好きによる個人プロジェクトとして開発が始まりました。
フィルムケースを使った産卵用シェルターは、自然を再現したビバリウムにおいては異質なものです。ブロメリアを模した、もっと自然な形状の産卵場所を作ることができないか。それは飼育者にとっても、カエルたちにとっても幸せなことであろう、と彼は3Dプリンターで試作モデルを作成。ヤドクコミュニティでの好意的な反応、そして実際に産卵させることに成功するも、それは理想には遠いものでした。
第一に、ブロメリアの表面を模した部分は滑らかである必要があります。ガラス面にもよく産卵するヤドクガエルにとって、産卵場所は平坦である方が良いのでしょう。積層3Dプリンタでの成形を平坦に処理するためには溶剤を使用する必要がありますが、これはカエルにも良くないはずです。第二に、素材の問題。自然な色、耐久性があること、またカエルや卵、オタマジャクシにとって害がないこと。3Dプリンタで使用するPLAやABSはそれぞれ問題がありました。残念ながら、彼の計画はここで一度頓挫します。
それでも諦めなかった彼は2022年、食品グレードポリプロピレンの射出成形という形で、ついに理想的な製品の完成に至ります。
と、いうわけで、この商品、なかなかよくできています。滑らかな採卵用の皿は少量の水が溜まるように作られていますし、吸盤や針金を用いて好きな位置、方向に固定可能です。当店でもテストを兼ねて設置していますが、フィルムケースより若干大きいので、マダラやキオビといった中型種の産卵場所にも良さそうですし、なにより、ビバリウムに鎮座するフィルムケースの違和感を軽減してくれます(笑)。
全6色。それぞれポッド本体と採卵用の皿2つ、固定用吸盤と針金のセット販売となります。
ヨーロッパで多くの産卵実績をもつこの新兵器、みなさまもぜひお試しください!

